2014年4月7日月曜日

第4部:データによる意思決定の推進

データによる意思決定の推進

地方自治体がより良い意思決定をするためのツールとしてオープン・データに着目するーつまり透明性を越えて稼働することで、自らがデータ駆動型な存在になる時ー、何が起きるのでしょうか?このセクションでは、公共利用のオープン・データだけでなく、業務プロセスや政策、資源配分を継続的に改善するために内部でデータを活用しようとする地方自治体へ支援する実務家からお話を伺い、その背後にある理論的根拠と結果を共有します。

15章では、ニューヨーク市で最初の最高分析責任者であるマイク・フラワーが、地方自治体主導による実際のサービス配送の改善を効率化するために予測データ分析を適用した、ニューヨーク市の成功について説明します。彼らの自助努力は、既存のオープンデータセットの活用に基づいて始まっており、これらのプログラムの成功と拡大について順を追って描写します。

次に第16章では、ベス・ブラウアーが、メリーランド州知事のマーチン・オマリーと共に初めて行った州全体でのパフォーマンス改善プログラム構築についての経験談を共有します。彼女は、そのプログラムを構築している間に、彼女が学んだ重要な成功要因について文書化しており、他の地方自治体が容易にパフォーマンス管理プログラムを適用できるよう支援するオープン・データのプロバイダーであり民間セクターのSocrataにおいて、現在この文書がどのように使われているかについて共有します。

第17章では、州統計(StateStat)のアプローチによるルイビルの革新に関するケーススタディを紹介します。ルイビルのテレサ・リノ=ウェーバー(パフォーマンス管理責任者)とベス・ニブロック(最高情報責任者)はLouieStatプログラムを通じてパフォーマンス管理のためのオープン・データの具体的な成果を説明します。それは、予定外の残業に費やされていた毎年3百万ドル分の還元を含むものです。リーン・スタートアップでいう「実用最小限の製品」モデルのルイビルにおける採用に焦点を当て、国中の都市がより少ないリソースでより多くを実行する能力の構築を支援するオープン・データの利用について推測します。 ケン・ウルフとジョン・フライは、地方自治体に対するパフォーマンス管理ソフトウェアの適用について多くの実績を有しています。それは他都市におけるデータ主導のパフォーマンス管理の事例に基づいて構築され、長期間の協調的ベンチマーキングの概観と都市間の比較優位における成功事例を共有するものです。第18章では、彼らはこうした機会が存在する初期の兆候と、さらに機会を得るために必要なものについて共有します。

(翻訳:瀬戸寿一)

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